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Autollogus stem cell transplant 2

自己造血細胞移植、以前にも書きましたが、

髄芽腫、または、その他の脳腫瘍に用いられる治療法です。


髄芽腫(Medulloblastoma)では、そのプロトコールの中で計三回行われます。

詳しくは前回の記事参照。

Autollogus stem cell transplant

この治療は、自分の造血細胞で自己救済ができることから、

より強い化学療法を行うことができる、というすごいメリットがあります。

こういうことを考える人達ってすごいなあ・・・と、いつも感心していまう治療です。


ほかの骨髄移植とは違い、

予後もよく、成功率も高いのです。
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Stem Cell Transplant(造血細胞移植)


一般に言われる、骨髄移植とは、たいていの場合Stem Cell(造血細胞)の移植になります。

大きく分けて、

Autologous(自分の造血細胞を自分に移植する)

Allongenic(他人の造血細胞を移植する)
にわかれ、
そのソースは

Cord Cell(さい帯血)

PBSC(Peripheral blood stem cell)(抹性血造血細胞)

Marrow(骨髄由来)
にわかれます。

そうして、小児がんのなかで移植の対象になるのは、

ALL(Acute lymphoblastic leukemia、急性リンパ性白血病)の、

染色体異常があるケース、

寛解導入で再発したケース、

36ヶ月以内に再発したケース、

再発で、HLAがマッチしている兄弟姉妹がいる場合、

AML(Acute myelogenous leukemia)の、

HLAマッチの兄弟姉妹がいる場合、

再発、

そして、最近は、AMLでは、ハイリスクでも(発見が遅かったり、発見されたときの抹しょう血のがん細胞が異常に多かったりするケース)移植をする、とは限らず、

MRD(Minimal residual disease, 化学療法の治療後に残っているがん細胞の数)を目安に、移植を判断するようになってきているようです。


こうした、再発の治療のために行われる移植は、Allogenic(他人からもらうほう)。
もうひとつの、Autologousについては、また改めて、説明します。



中でもよく行われるのは、手軽に手に入るさい帯血。HLAマッチもしやすく便利。

これは、バンクに登録している妊婦さんから出産の際にさい帯の中にある血液をいただきます。

欠点は、Engraft(生着)するまでに、時間がかかること。あとは、少量しかもらえないこと。

それから、HLAができるだけマッチしているドナーからの移植。

このドナーを選ぶのもとても大変なのです。

日本は、骨髄移植の成功率が高いのだそうですが、その理由として挙げられるのが、

同民族のなかで移植をしている、ということが指摘されているそうです。

そういういみでは、スカンジナビア半島も、同民族のなかで行うことが多いため、成功率が高いのだとか。

学べば学ぶほど、奥が深い骨髄移植について、少しずつ、説明していこうとおもいます。







Autollogus Stem cell Transplant, Medulloblastoma (自己造血細胞移植、髄芽腫)


一つ前に書いた、神経芽細胞腫のハイリスク治療進行中に、

もうひとつ、骨髄移植も進行中。

新年早々、画期的な、勤務熱心な、私たちです。(はははは・・・もう笑うしかないです・・・)


Medulloblastoma(髄芽腫、神経細胞の癌で脳腫瘍の一種)の治療のプロトコールには、

自己造血細胞移植、というのがあります。


まず、診断された時点で、手術で取り除ける腫瘍は取り除き、

そして、化学療法を行い、

Remmision(寛解)と呼ばれる、がん細胞をゼロにした時点で、

造血細胞を刺激し、大量に生産できるモードにして、それを、採取。

それを、凍結して保存し、

またいくつかの化学療法のあと、

骨髄移植(正確には造血細胞移植)を行います。

自分の造血細胞をもらうため、GVHDと呼ばれる免疫拒絶反応は起こりません。


ただ、それでも、移植前には、Conditioningという強い化学療法を行うこと、

それから、それ以前にも、すでに、化学療法を受けていること、から、

この移植の場合、副作用のコントロールが大変になることが、時々あります。


そろそろ副作用が出始める、DAY7(一週間くらい後)にさしかかかりつつあります。

さて、どうなるか・・・。





先天性免疫不全の骨髄移植

先日の日記にちらっとかいた、3ヶ月の男の子の移植が、そろそろ終わったはずです。

骨髄移植は癌だけでなく、免疫不全や貧血という疾患に対しても行われる治療法。

私は、「最大強の化学療法」と、理解しています。


骨髄移植までは、Pre-Conditioningと呼ばれる、化学療法で骨髄または造血細胞を受け取る患者の、

免疫システムをゼロにします。

大抵、それは7日間によって行われます。


今回は、免疫不全で、癌ではないため、癌のコンディショニングに比べたら少し弱めのプラン。

化学療法の薬、

Busulfan, Fuldarabine という薬を組み合わせ、

そして、ATG (Anti-Thymocyte Globulin) というウサギか馬から作られたグロブリン(血液製剤)で、

T細胞に関係した免疫システムを弱くする(新しく移植される細胞に対しての拒絶を少なくするために)の

3つを7日間に渡って投与。


私のかかわったのは、初日のBusulfan と、ATGの4日連続投与。

Busulfan は正確な血中濃度を保つため、初日の初回の投与は、15分から1時間ごとに血液検査を繰り返して、

正確な血中濃度を測りながら投与を行います。

分刻みの採血に終われました。


そして、ATGは今回はラビット(うさぎ)。

これは、血液製剤であるため、リアクションが懸念されるため、

バイタルサインを15分ごとにモニターしながら、少しずつ投与量を上げていきます。

もちろん、4日間、リアクションがでなかったのは、中日の1日だけ。

毎日、低血圧、スキンリアクション、と、私の一日をエキサイティングなものにしてくれる

リアクションを、この3ヶ月のかわいいベイビーはしてくれました。


・・・4日間、孤独に骨髄移植ユニットにこもりながら思ったのは、

日本だったら、研修医とかがうようよいるから、こういう状態でたった一人、ということは、起こりにくいのです。


でも、ここだと、研修医がうようよしているわけでもなし、ドクターは、一人で、いつも病棟にいるわけでもなし、

こういうとき、どこまでが、私がなんとかできる範囲で、どこからが、私がドクターを呼んで(ポケベルを鳴らし

て)指示を仰がなくてはいけないのか、という判断が、私一人にかかってきます。


常に、自問自答、アセスメント、プラン、評価、の繰り替えし。


それでも、なんとか、無事に、プレコンディショニングは終了しました。

明日から私はお休みで、移植は次の人にバトンタッチ。

でも、移植の日というのは、あまり何もおきずに、

問題が発生し始めるのは大体4日から7日後なのです。
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プロフィール

oriental nurse

Author:oriental nurse
子どものがん看護、緩和ケアをモントリオールで追求しているオリエンタルナース(東洋人ナース)です。

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