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文盲


モントリオールは移民の街です。

私のような移民も、そして、事情があって自国に住めなくなった難民の人もたくさんいます。

ハイチの地震のあとは、ハイチからの地震難民もたくさん受け入れています。


ってことは、7年半住んでよく知っていましたが、

今回あるトラブルから、移民を受け入れることの大変さについて考えさせられました。


それは、「教育」についてです。


日本に住んでいれば、みんな同じ義務教育を受け、

今、文盲、の人はほとんどいない、と思います。


モントリオールでも、それは同じことだろう、と、思っていました。


ところが、あるトラブルから、職場のある同僚が(ナースやドクターではないです)ほぼ文盲だ、ということが判明。


「文盲」だから、彼女がどうのこうの、という話ではなく、

今回のトラブルも、つきつめていくと、原因はここにあるのではないか、と、思ったのです。

「文盲」でない私たちから見たら、たいしたことではないことも、

「文盲」というあるいみ、ハンディキャップを持っている彼女は、どうしても、自分に対するネガティブな

コメントに対して、敏感に、そして、必要以上にオフェンシブに(攻撃的に)なってしまうのです。


また、義務教育というのは、生活に直接かかわってくる、言葉や、計算、理科や社会、という教科を

教えてくれただけではなくて、その中や、背後にある、生きていくための知恵、ものの考え方、

トラブルの対処の仕方、いろんなことを、知らないうちに、私たちは、教わっていたのです。


そこが大抵の人は、どこの国から来ていても、大きな意味でのベース(基本)はたいてい同じで、

そこに、その国の文化や、歴史といったものが、修飾されている。

だから、なにか、なんでもいいのですが、なにかの、プロジェクトを一緒にやったり、

トラブルを解決する、といったときに、

そのベースの部分は、もう、お互いに、知っている、共通している、という認知の上で、

相手の意見を尊重したり、聞いたり、また自分の意見と戦わせたりすることが、初めて、できるのです。


義務教育、と、一言でくくっていいのかわかりませんが、

こういう共通のベースがない場合、

一緒に仕事をする、というのが、本当に難しい、ということを、初めて、経験しました。



その日、帰宅して、パートナーと夕食をとりながら、このことを話しました。

モントリオール生まれ、モントリオール育ち、

移民の街でいろんな人達と一緒に育っているパートナーの意見は、

「教育は、それと同時に、目を開かせる。だから、宗教を広めたいのなら、できるだけ、無学なところに行く」


その方が、確かに、洗脳(といったらいいすぎかな)しやすい。確かに。


私の職場の彼女も、ものすごく熱心なクリスチャンです。あるいみ、行き過ぎか・・と思うことが多々あるくらい。


カナダという、国としては、こうやって、いろんなところから、いろんな人達をうけいれて、そして、

社会を成り立たせている、すごい国です。

この懐の広さに惚れて、「移民」を決めたのですが、

今、この社会の一員になって、それを誇りに思います。


だから、税金高くてもがんばるぞっと。





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Author:oriental nurse
子どものがん看護、緩和ケアをモントリオールで追求しているオリエンタルナース(東洋人ナース)です。

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