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IL-2 & Ch14,18 Neuroblastoma(神経芽細胞腫)

Nueroblastoma(神経芽細胞腫)は、小児癌の中でもメジャーな癌です。

診断の際に、その進行度にあわせて、ステージがきめられます。

ステージがあがるほど、危険率が高い。


そして、ハイリスクのNeuroblastomaの治療として、2000年代に入って、始められてきたのが、

IL-2(Intreleukin-2:人の免疫にかかわるもののひとつ。それを人工的に作ったもの)と

CH14,18(Chimeric 14,18:Antibody,抗体)それに、GM-CSF(Glanulocytes macrophage colony stimulation factor)

を組み合わせた治療で、それが、プロトコールに加えられるようになりました。


今、その治療が進行中。

私たちのフロアでは2回目。

私は初経験。


オタワの子ども病院からこっちに最近移ってきた同僚がいうには、オタワは、ここ半年の間に、6ケースくらい行ったそう。


まず最初は、GM-CSFを大量投与し、macrophage と neutrophils(好中球)の値を人工的に上げて、

そこに、CH14,CH18を投与します。

CH14,18がん細胞と結びつき、簡単に言うと、免疫システムたちに、「君たちの敵はここですよーー」と、

教えます。そこを、免疫システムが、アタック!!!!

それが、第一のサイクル。


そして、第二のサイクルが、

今度は、IL-2を投与して、T細胞系の免疫力を上げて、がん細胞をアタック。


そして第三のサイクルは、CH14,18とIL-2の両方を一度に投与して、CH14,18にがん細胞をフラグアップさせて、

IL-2でアタックする、というコンビネーション。


第一、第二のサイクルは、クリスマス、お正月、に行われ、心配された副作用も少なく、無事に済みました。


そして、先日から始まった、第三のサイクル。

これが、そう簡単にはいきません。また、このコンビネーションのサイクルが、この治療のなかで一番大変、

といわれているのです。というのも、CH14,18の最大の副作用である「痛み」と、IL-2のアレルギー反応(Hypersensitivity) の、

コンビネーションの副作用。

これをコントロールできるか、できないか、で、この治療をのりきれるか、のりきれないか、が、決まるのです。


APS(Acute pain service)と一緒に、モルフィン(モルフィネ)の継続投与、プラス、Bolus投与と一緒に、

神経的な疼痛をコントロールする薬を使い、疼痛コントロールをし、

抗ヒスタミン剤と、アセタミノフェンを使いながら、アレルギー反応(Hypersensitivity reaction)

をコントロールしていきますが、

そうすると、この薬たちの副作用ともやりあわなければいけません。


モルフィンの副作用から、排尿困難になり、

モルフィン、抗ヒスタミン剤の投与から、低血圧になり、

また、低血圧、というのは、アナフィラクティックショック(Hypersensitivity reaction のひとつ。)の

のひとつの症状でもあり、危険度の高い症状のひとつ。そのため、低血圧が起こってくると、それをなんとか、

しなくてはならなくなる・・・という、Vicious Cycle(悪循環)が生まれてくるのです。


この副作用たちとやりあうために、今、悪戦苦闘中。

どうか、うまくいきますように・・・・。
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Re: 大量化学療法

メッセージありがとうございました。実は、長いメールを送ったのですが、届いているかどうか、心配です。
届いていますように・・・。ご確認ください。

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Re: CH14,18抗体等での免疫療法について

> 突然ご連絡させていただき申し訳ありません。神経芽細胞腫のCH14,18抗体療法、その他の治療について教えていただきたく、コメント欄に書き込みさせていただきました。
> 日本在住の者で、今年7/23 息子が神経芽細胞腫と診断され、大学病院に入院となりました。その後の精査でstage4であることがわかりました。
> 8/1から化学療法が開始され、先日1クール目が終了しました。予定としては、化学療法を6コースくらい、腫瘍が縮小したところで原発巣の摘出、その後末梢血幹細胞移植を伴う大量化学療法という予定と聞いています。
> ただ、stage4の場合、それでも予後が厳しいことはあちこちで読みました。その中でch14.18抗体による免疫療法による臨床試験で2年後の全生存率が20%改善したとの記事を目にし、情報を集めておりますが、昨年のnew england jarnal of medicinに掲載された論文とその日本での紹介記事くらいしか見当たらず途方に暮れていました。そのなかで実際に治療に携わっておられるoriental nurse様のブログにたどり着き、御連絡させていただきました。
> 仕事で忙しく、お疲れと思いますが、この免疫療法(既にプロトコールに入っているのでしょうか?)のことや北米での治療の様子など教えていただけないでしょうか?私は、小児科ではありませんが医師をしており、小児の悪性腫瘍については全く専門外ですが、理解はできると思います。ただお恥ずかしい話ですが、英語は読むことはある程度できる位で、英語のサイトと直接英文でやり取りはできません。
> また病状の受け入れができていないせいもあるかと思いますが、入院後の栄養管理や抗がん剤治療前後の感染対策等疑問に思う所があれこれ出てきていますが、質問しても論理的な回答がなく、「小児ではこうするのが当たり前だから」といった感じです。検査等を素早く組んでいもらい頼る反面、不安感も増して来ています。免疫療法以外の身体管理/合併症対策なども北米の方が、進んでいるのではないでしょうか?そうした点も教えていただけると、とても助かります。
> もしよろしければ、お尋ねしたい点を具体的にし、メール等で質問させていただけないでしょうか?(既にコメント欄としてはかなりの長文となってしまいましたが、余計に長くなってしまうので、、)
>
> 勝手なお願いばかりですが、どうかよろしくお願いいたします。

Re: Re: CH14,18抗体等での免疫療法について

コメントありがとうございました。
メールアドレスを教えていただければ、こちらからお返事したいと思います。
私にわかることでしたら、ぜひ、質問お答えします。
この治療は、COG(Children oncology group)プロトコールには正式にはまだ入っていない、と思います。
non-resisteredの形式をとって治療を行っていて、
まだまだデータを取っている段階だ、と、この治療を始める前の勉強会では聞きました。

私たちの病棟では、今年、そして、5-6年前に行っていますが、
オタワから来ているナースの話では、オタワでは最近はかなり頻繁に行われているようです。
実際に、そのナースの経験を基にしながら手探りに私たちも行っていった状態でした。

コメント欄では長くなってしまいますので、ぜひ、パブリックにしなくていいコメントで、メールアドレスを教えていただけたら、こちらからお返事したいと思います。


お役に立てるかわかりませんが、こちらの情報など、情報交換ができるかもしれません。

息子さんが、無事に回復されること心から祈っています。

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Author:oriental nurse
子どものがん看護、緩和ケアをモントリオールで追求しているオリエンタルナース(東洋人ナース)です。

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