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it was very peaceful 安らかに亡くなったよ。

緩和ケア、英語ではPalliative Careといいます。
この緩和ケアの最終目的は子供にも、家族にも安らかな死です。

数年にわたって緩和ケアを行う時も、また一日でおわったこともあります。

期間の長さは関係なく、キューブラロス氏が「死ぬ瞬間」に書いたように、死を受け入れるプロセスは、
否認、怒り、取引、抑うつ、そして、受容。 このプロセスをたどっていきます。

そして、死が目前まで迫ってくると、受容、の過程にたどり着き、いつも、必ず、子供とその家族と静かな時を過ごせることができるのです。これほどの、尊い、美しい時間はないな、と、いつも思います。
もう、家族も、私たちも、涙は枯れ果てて、そして、子どもたちは、眠っています。
その周りで、たくさんの家族が、それとも、とても近しい家族だけが、また、お母さんだけが、私たちだけが、という時もありました。
最後の最後の時間をどん欲に、安らかに、最後の一秒まで味わうのです。

思い出話をすることが多いです。
すべての悲しみを、一緒に乗り越えたもの同志、もう涙を超えて、笑う声さえ出てきます。
少しのワインを持ち込む家族、
その子が赤ちゃんだった時の写真を見せてくれたお母さん、
その子が大好きな歌謡曲をCDでかけて、お母さんが歌いだすと、意識のないその子が、いきなり片腕を挙げて、踊るようなしぐさを始めたこともありました。

お父さんとお母さんに挟まれて、静かに頭を撫でてもらっていた子。

家族に見守られて、「明るい光のあるほうに行くんだよ。もう、いってもいいからね」と、お母さんに声をかけられながら逝った子。

大好きなお母さんに抱っこされて、お母さんに大好きな歌を歌ってもらいながら、そのお母さんと赤ちゃんをお父さんが後ろからしっかりと抱き留め、見守られて亡くなった赤ちゃんもいました。

最期は、それまでに、どんなに大変なドラマがあっても、最期はたいてい、安らかなのです。

そして、子どもたちが逝った後、同僚同士で、「どうだった?どんなふうに亡くなったの?」と聞きあうとき、ほとんどの場合が、

「It was very peaceful, 安らかだったよ」

という答え一つに落ち着きます。


そんな悲しい別れが、今日もありました。






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Author:oriental nurse
子どものがん看護、緩和ケアをモントリオールで追求しているオリエンタルナース(東洋人ナース)です。

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