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とてもヒステリックになるお母さん

小児のがん病棟で一番つらい、一番大変な時は、子どもががん、と診断され、告知されるとき。
それから、治療の末に、もうこれ以上の治療はありません、と、告げられるとき。

終末の医療については、緩和ケアにたくさん書いています。

ただ、がんの治療の始まりについては、まだ書いたことがありませんでした。

この、自分の子どもががんである、という事実を受け入れるまで、個人差はありますが、時間がかかります。
その反応もひとそれぞれ、家族によっても、また国籍、どこで育って、どんな宗教を持っていて、どんな価値観を持っているか、によっても違います。

その受容の過程は、死を受け入れるプロセスととても似ています。

驚きショックを受ける時期、否認する時期、なんとかならないかと「取引」をする時期、落ち込んで鬱になる時期、そして、受容。

特にがんと診断されても、あまり症状が見えないときは、受け入れるのがもっと大変なようです。

たまにとてもヒステリックになってしまい、ショックから否認、取引、そして鬱を一日のうちに何度も繰り返す方もいます。
とてもとてもその気持ち、わかります。

医療従事者が部屋に入ってくるたびに、大声で泣き叫ぶお母さんがいました。
英語で、こういう状態をwailingというそうです。

She is wailing.
彼女かなりヒステリックになっているね。

そうして、こういうことは特に珍しくはありません。

フランス語ではどういうのかな、と、フランス語が母国語の同僚に聞いたのですが、これって当てはまる表現はないそうです。


こういう時、医療従事者は、感情に流されたらいけません。

感情移入をしても、プロの立場にしっかりと立ち、どうやってこの状況を乗り越えていったらいいのか、どうやったら私たちは、この子の治療をやりやすくできるのか、私たちは、チームですよ、一緒にがんばっていくんですよ、というスタンスで、崩れ落ちそうな家族を引っ張っていくのが私たちの役目です。

道を示し、励まし、そして、まず、現実的に何をしたらいいのかを、伝えていきます。この現実的に、というのが大事で、現実に目を向けて、できることからやり始めることで、わりと、立ち直れたりするのです。

私が、口を酸っぱくして、この段階でいうのは、

「とにかく、睡眠をとること、ご飯をちゃんと食べること。」

お父さんとお母さんが、自分のケアをしっかりとして、健康でいることがまずは一番大切なことなんです。








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Author:oriental nurse
子どものがん看護、緩和ケアをモントリオールで追求しているオリエンタルナース(東洋人ナース)です。

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